1月6日(月)盛岡某高音楽部の今年最初の部活動に行って来ました。冬休み中なので午前中です。 まだ部活動を開始しているところは少ないようで,外にも体育館にも運動している高校生の姿はほとんど見えませんでした。音楽室に行くと,昨年暮れにインフルエンザの流行により残念ながら中止となった「クリスマス・コンサート」の文字が黒板に残っていました…。
8名全員が揃ってスタートできました!久しぶりなのでまずは聴かせてもらいました。ここからは2週間後に迫ったアンサンブル・コンテストに向けた練習なので,そこで演奏する2曲が中心です。
1曲目は中原中也の詩に信長貴富が作曲した《逝く夏の歌》です。久しぶりの合わせだと思うのですが,パートの声がよく揃っていてハーモニーの音程も綺麗に決まっていました。息遣いも時折感じられる音楽の運びでした。中間部の「con moto」の感じを表現するため「自分がどう歌いたいか」を考え表現させてみました。特に「歌詞のないヴォカリーズの部分は吹奏楽部のやってることと同じなんだよ」と「合唱」とか「歌」とは違った「音楽」を意識させてみました。音符や拍節感からだいぶ自由になって動けるようになりました。
2曲目はルネサンスの教会音楽でAlessandro Costiantiniが聖書の詩篇第118篇第1節に曲づけした三声のモテット《Confitemini Domini》です。こちらはやはり難しいようで,だいぶ苦戦していました…というか「苦戦している」自覚はあまりないように感じました。つまりゴールが見えていない,完成形のイメージが弱い,言い換えると様式感がない…。この日はとりあえず冒頭の「祝祭的」なところと後半の「Alleluja」のエネルギッシュな音楽のところについてアドバイスしました。
久しぶりに澄んだハーモニーに包まれた感じがしました。今年も子どもたちの音楽性が広がり深まるようお手伝いができればと思いました。